TBTK (Takami mcBE Train Kit)

TakamiBeTrainKit

Takami mcBE Train Kit(TBTK)は、Minecraft BE(統合版)の鉄道アドオンに準拠した車両モデル製作キットです。

初版鉄道アドオンおたか氏がリリースしたもので、トロッコ(minecart)のモデルを鉄道車両に置き換えるリソースパックです。本キットはこれに準拠したものになります。

本キットは汎用性重視でシンプルな形状のモデルを用意しており、「塗り替え」「ファイル編集」など手順通りに作業することでアドオンを製作することができます。
モデルの形状は単純で物足りないかもしれませんが、汎用性とトレードオフとしてご容赦ください。

また本キットは改造・流用・配布について許可不要フリー素材としています。
技術次第ではパーツを流用したり形状を変更したりすることも可能です。

目次

ダウンロード

※作業用に仮の設定ファイルを入れてあるため、このままMinecraftに導入することはできません。
※6両編成はモデルのポリゴン数が多いため、プレイ環境によっては動作が重くなる可能性があります。

※10m級は旧モデル(rev2)のため組立手順がやや異なります。

A前面

基本の切妻車体。
記号は裾絞り形状になります。
TBTK-20(3d)AA-4
10m級 16m級 2扉 18m級 3扉 20m級 3扉 20m級 4扉

D前面

緩い<型前面の車体。DDは両運転台型です。
TBTK-20(4d)DA-4
10m級 16m級 2扉 18m級 3扉 20m級 3扉 20m級 4扉

E前面

角度のついた<型前面の車体。
TBTK-20(3d)EA-4
18m級 3扉 20m級 3扉 20m級 4扉

F前面

上方が滑らかに後退した前面の車体。
TBTK-20(3d)FA-4
18m級 3扉 20m級 3扉 20m級 4扉

G前面

やや角度のついた<型前面の車体。
TBTK-20(3d)GA-6
20m級 3扉 20m級 4扉

素材用 元データ

TBTK-base 改造・部品取り用の組成前データ(グループ名がbottom化されていないので注意)

ビヘイビアパック

TBTK用のビヘイビアパックです。
完成した車両リソースパックと併用することで、プレイヤーを座席の位置に調整します。
車両パックを公開する際は、それと合わせて配布するか、こちらのリンクを案内する形にしてください。

また、中身を編集して座席位置やアイコン画像を変更することも可能です。
▼発展-ビヘイビアパックを調整する

TBTK-BP-X

サブパック化テンプレート

アドオンをサブパック化することで、5種類のトロッコに割り当てて複数種のアドオンを同時に使用できるようになります。
▼サブパック式アドオンの使用方法

RWA-subpack_template サブパック化テンプレート

必要なもの

PC

本マニュアルはPCでの作業を想定しています。(プレビューにBlockbenchを利用するため)
同様の操作が可能であればスマホ・タブレットでも作業できます。

ペイントソフト

アルファチャンネル(透明度)が扱えるもの。
Windows標準のペイントではアルファチャンネルが扱えません。
無償のもので十分なので、高機能ペイントソフトを用意してください。
例:paint.netGIMP、Photoshopなど

テキストエディタ

windowsのメモ帳でも可能ですが、表示が見づらいことがあります。
無償のもので十分なので、Notepad++TeraPadMery等の高機能エディタをおすすめします。
※windowsメモ帳は「名前を付けて保存」を使わないこと(文字コードが変わってしまうため)。

Blockbench

Minecraft用のモデル編集ソフト。テクスチャ編集時のプレビューに使用。
WebApp版ではテクスチャ更新に手間がかかるためDownload版を使用します。
>Blockbench

ファイル構成

ダウンロードしたzipファイルを展開すると、下図のようなファイル構成になっています。

ファイル構成

リソースパック.mcpack (配布形態)

Minecraft用アドオンのパッケージファイルです。
実態はzipファイルで、拡張子を書き換えただけのものです。

本キットは作業のためzipファイルで配布していますが、完成して圧縮した後で拡張子を.mcpackに変更するとMinecraft用のファイルになります。

mobs.json

車両モデルの形状を設定するファイルです。このキットでは編集の必要はありません。
編集する場合はBlockbenchやテキストエディタで編集できます(テクスチャの加工も必要になります)。

ja_JP.lang

トロッコのアイテム名を変更するファイルです。テキストエディタで編集できます。

minecart.png

車両モデルに色や模様を付けるテクスチャ画像ファイルです。
これを編集して独自の車両を製作します。

以下のファイルは本キット製作時の素材用ファイルです。
アドオンの動作には必要ないので、完成後は削除しても構いません。

・_mapping.png
テクスチャの割り当て位置を説明する参考ファイルです。

・_parts○○.png
パンタ等の部品素材テクスチャです。お好みでminecart.pngにコピペして使用します。

minecart_normal.png

トロッコのアイテムアイコンを変更するファイルです。

kz.png

Minecraftの絵画を変更するファイルです。
駅名標などを作らない場合、paintingフォルダごと削除しても構いません。

pack_icon.png

リソースパックのアイコン画像です。

pack_manifest.json

リソースパックの概要を設定するファイルです。
テキストエディタで編集できます。
これを正しく編集しないとリソースパックとして動作しません。

readme.txt

リソースパックの説明や注意書きのファイルです。

作業の流れ

1.Blockbenchの準備

Blockbenchをインストール・起動し、「ファイル→モデルを開く」から本キットの mobs.json(モデルファイル) を開きます。 テクスチャも自動的に適用され、モデルがプレビューできます。

視点は左ドラッグで回転・ホイールでズーム・右ドラッグで移動です。
最初はカメラが寄りすぎて車体が見えないので、まずホイールでズームアウトして車体モデルが読み込めていることを確認しましょう。

初期状態ではパンタやクーラーなど大半のパーツが透明になっています。
Blockbenchの動作を確認できたらテクスチャ編集に進みましょう。

2.テクスチャ編集

minecart.png をペイントソフトで描き替え、上書き保存します。
パーツの割り当て箇所は同梱の _mapping.png を参照してください。

同梱の画像ファイル _parts○○.png はパンタなどのオプションパーツを収録しています。
画像内にパーツ名を記してあるので、お好みのものをコピペして車両に装備してください。

3.Blockbenchで確認

minecart.png を上書き保存すると、Blockbenchの表示も自動的に更新されます。
Blockbench画面上で確認しつつ、ペイントソフトで編集を進めます。
内側などが見にくい場合、画面右のOutlinerから目のアイコンで各パーツの表示を切り替えできます。

また、Blockbenchではパーツ配置を編集することも可能です。
▼発展-パーツ配置を編集する

4.アイコン画像の編集

次に minecart_normal.png(アイテム画像)pack_icon.png(リソースパックアイコン) も編集します。

5.絵画画像の編集

絵画を駅名標などに変更する場合、kz.png(絵画画像ファイル) も編集します。
変更せずバニラの絵画のままでいい場合は paintingフォルダ ごと削除します。

6.アイテム名の編集

ja_JP.lang(アイテム名ファイル) をテキストエディタで開き、「車両」部分を任意の名前に変更します。

7.パック設定ファイルの編集

>Manifest Generator - 3t3.me

上記サイトでリソースパック管理用のコードを生成します。
「必須項目」のみ入力すればOKです。パックの種類は「リソースパック」、パック名や説明はお好みで。
それぞれの項目は日本語・全角文字を避け半角英数を使用してください。

pack_manifest.json(リソースパック設定ファイル) をテキストエディタで開き、中身を全て削除して、生成したコードをコピー&ペーストして完了です。

また、コード内2箇所のversion 項目はバージョン番号になります。
初期状態は1, 0, 0ですが、完成後に何か更新したらこの数字を増やしておきましょう。
リメイクなど大規模な変更なら+1、小規模な変更で+0.1、不具合修正程度なら+0.0.1とするのが標準的です。

8.説明書ファイルの編集

readme.txt にはパックの概要・説明を記述します。

パック名・バージョン・作者(連絡先)・使い方・利用規約 などを含むことが多いです。
ただしパックを展開する必要があるため、ユーザーに必ず読んでもらえるものではありません。

▼発展-利用規約の書き方

<記述例>

山城車両 1000系 リソースパック
ver 1.0.0
製作:山城タカミ(twitter@takami347)

●注意●
ビヘイビアパックはTBTK-BP-X5を使用してください。

●利用規約●
・本アドオンの二次配布を禁止します。
・本アドオンを改造する際は、私的利用でも許可を得てください。
・本アドオンの動画作品やWeb記事での利用・紹介は自由です。
 ただし、直リンクや自作発言を行わないでください。
・本アドオンを利用したことによる損害について作者は責任を負いません。
・ダウンロードした時点で上記内容に同意したものとみなします。

9.パックの圧縮

フォルダ・ファイルをまとめてzipファイルに圧縮します。
圧縮の際は上位の1つのフォルダを選択するのではなく、models・texts・textures等が並んでいる状態で複数選択して直接圧縮してください。

10.パックのmcpack化・動作確認

圧縮したzipファイルの拡張子を.zipから.mcpackに変更します。
mcpackファイルを端末にコピーし、マイクラにインポートして動作確認を行います。

インポートが完了し、動作が確認できれば完成です。
インポートできない・動作しない場合は ↓トラブルシューティング を参照してください。

トラブルシューティング

……無事動作しましたでしょうか。
インポートできなかったり起動できない場合、圧縮のフォルダ指定か、pack_manifest.jsonにミスがある可能性が大です。

jsonの文法的なエラーは、ブラウザのJSONチェッカーで確認することもできます。

どうしても原因が分からない場合、キットの状態からファイルを編集し直してみてください。

インポートに失敗する

テクスチャを描き替え更新したのにMinecraft上で反映されない

表示がおかしい

発展

パーツ配置を編集する

Blockbenchで編集することで、座席などのパーツ配置を移動したり数を増減することができます。
 1.屋根・天井など邪魔なパーツを選択・非表示にする
 2.座席など目的のパーツを選択し移動・複製・削除など編集
 3.上書き保存
という手順になります。

Blockbench操作方法

  • モデルを開く …ファイル→モデルを開く(File→Open Model) でmobs.jsonを選択
  • テクスチャを開く …モデルを開いた後、画面左側のTextures下の[[+](インポート)でminecart.pngを選択
  • 視点回転 …左ドラッグ
  • 視点移動 …右ドラッグ
  • ズーム  …ホイール
  • パーツ選択 …左クリック
  • パーツ複数選択 …Ctrl + 左クリック
  • パーツの表示/非表示 …画面右Outlinerの目マークで切替
  • 移動ツール/拡大ツール切り替え …Spaceキー
  • 移動 …パーツを選択し▲ハンドルをドラッグ(■ハンドルは拡大ツール)
  • 複製 …Ctrl + Dキー
  • 削除 …Deleteキー
  • 拡大・縮小 …パーツを選択し■ハンドルをドラッグ ※テクスチャのサイズが変わるため上級者向け
  • 回転 …※鉄道アドオンではトロッコの仕様上正しく反映されないため使用不可

ビヘイビアパックを調整する

本キットのビヘイビアパックは、着座位置をモデルの初期位置に合わせて調整するものになっています。Blockbenchで座席モデルを移動した場合、着座位置を合わせるにはビヘイビアパックの調整が必要になります。

  1. ビヘイビアパックの拡張子 .mcpack を .zip に変更し展開
  2. entities¥minecart.json をテキストエディタで開く
  3. "position" 項目を探して編集します。(複数箇所あれば全て)
    それぞれ構文は [ X座標, Y座標, Z座標 ] となっており、X座標で車両中心からの前後位置、Z座標で左右位置を設定します。 数字の単位はmで、テクスチャの16pxが1mになるのでpx数÷16で計算できます。
  4. pack_manifest.json をテキストエディタで開く
  5. "uuid" 項目(2箇所)を編集します。
    このサイトでUUIDを生成し、2つとも別の新しいUUIDに書き換えます。
  6. "name" 項目も独自のものに編集しておきます。
  7. pack_icon.png(アイコン画像)も独自のものに編集しておきます。
  8. 内容の編集は以上です。複数選択で直接zip圧縮し、拡張子を .mcpack に変更しておきます。

以上でオリジナルのビヘイビアパックの完成です。
このまま車両リソースパックと同時に配布しても構いませんが、複数のリソースパックやビヘイビアパックを一つのパッケージにまとめることもできます。一括で導入できるためユーザーも便利です。

  1. (リソースパック).mcpack と (ビヘイビアパック).mcpack を複数選択でまとめてzip圧縮
  2. 拡張子を .mcaddon に変更(完成)

サブパック化する

アドオンをサブパック化することで、5種類のトロッコに割り当てて複数種のアドオンを同時に使用できるようになります。
▼サブパック式アドオンの使用方法

▼サブパック化テンプレート(ダウンロード欄最下部)

オリジナルのモデルを作る

本キットは完成済み車体モデルを塗り替えるものですが、技術次第ではBlockbenchを使ってオリジナルの車体モデルを製作することもできます。

>【Minecraft】マイクラで3Dテクスチャを作ってみよう!~3Dモデル制作編~
>【Minecraft】3Dリソースパック作成概要(Blockbench編)

Blockbenchの操作方法はこれらのページを参考にしてください。ただし、「トロッコ(minecart)のモデルを置き換える」鉄道アドオンの仕様上、いくつかの制限があります。

利用規約の書き方

作品を公開する際は利用規約を定めましょう。

利用規約は作品を利用する条件や禁止事項などを定めるものです。民法上の契約として法的に有効なもので、ユーザーが同意することで成立します。ただし、ユーザーに極端に不利益になる内容は無効とされることもあります。

鉄道アドオンでは、製作者の権利を守るため主に「転載」「改造」について定めることが重要です。
こちらに鉄道アドオン向けの「規約テンプレート」が用意されているので、使用または参考にしてください。
また、自分で規約を用意しない場合は「鉄道アドオン標準規約」を適用できます。

派生版 『TBTK for MCA』

本キットTBTKをベースにMCAに対応させた派生版「TBTK for MCA」が公開されています。

MCA(Master Controller Addon)とは、マスコン・ドア開閉などの操作や、行先表示器・速度計などの動作に対応した発展版の鉄道アドオンです。 MCA本体MCA対応車両アドオン のセットで機能します。

※多機能な発展版キットのため、TBTKより作業難易度も上がっています。
 初心者の方はまず標準のTBTKで作業に慣れることをおすすめします。

お問い合わせ

本キットの利用の上で不明な点や、問題がありましたら、下記へご相談ください。
ご相談の際は、本マニュアルの再確認、ケアレスミスの確認、他パックの参照などご自分で十分に試行錯誤された上で、 何をどうしようとしたらどうなったのか、具体的に説明していただくことで迅速な解決に繋がります。
何卒ご協力をお願いいたします。

Twitter (@takami347)

本キットについての注意事項

・Takami mcBE Train Kit(以下、本キット)は山城タカミ(以下、作者)の著作物です。
・本キットに関するお問い合わせは、上記の連絡先から作者へお願いいたします。
本キットのテクスチャ・モデルの改変は自由で、改変物の再配布の許可は不要です。
本キットを元とした製作物について、作者は著作権を放棄します。
・本キットを利用したことによる損害について作者は責任を負いません。
・動画、Web等での本キットの利用・紹介にあたっては許可・報告の必要はありません。
・本キットのダウンロードをもって、以上の注意事項に同意したものとみなします。